小学生の低学年設定で検証します。テスト形式を重んじて、紙ベースでの学習、今回はZ会の小学生コースを見ていきたいと思います。
最初に結論を申し上げると、
んです。
基礎は固まると思います!そこが大事!小学生低学年は今、結果をだす必要はありません。受験期に備えて、基礎を固めることが大事。Z会でも、「あと伸び」を謳っています。
でも、全国統一模試の結果はとても気になるもの。
だって、出来てる子もいるわけですから、そこをグッと我慢して、「あと伸び」に付き合えるでしょうか?
私は、必死にこらえて、付き合っています。す、すみません、付き合いたいと思いつつ、足りないものを補うかたちで…。「なんでできないの?」とは思わないように、頑張っています。
Z会の構成内容
Z会の小学生低学年用は、ドリルZという本当に練習問題のもの(国語・算数)と、わくわくエブリスタディという少しだけ応用問題(国語・算数)、理科社会の基礎となりそうな「けいけん」というものがついてます。その他、みらい思考力ワークというパズル的なワークブックがセットされています。
- ドリルZ(国語・算数)
- わくわくエブリスタディ(国語・算数)
- けいけん
- みらい思考力ワーク
ドリルZ
算数
このドリルZ、毎日の学習で、子供ひとりで問題なくこなせる内容です。模試でいったら、最初の1ページ目の問題。100マス計算を黙々とやっているのと一緒。考えることなく、練習問題をこなす、そんな感じ。
この部分は、計算ドリルを購入してやってもいいかな?逆に言うと、これくらいのドリルは市販でも十分手に入るものです。
Z会ではすべてのワークを考えて、どれか1日3つやるという設定になっています(ドリルZならひとつ1ページ、わくわくエブリスタディなら2ページです)。この量が少ないと感じるのであれば、追加する。ドリルZは5分で終わる内容なので、追加するなら、ここかなと思います。
この計算なら、簡単に市販のドリルで追加できます。うちでは、ここは追加していません。学校で用意させられる計算カードで、時間を図ったりしながら、ゲーム感覚でやっています。それと、算数忍者などのアプリを利用しています。アプリについては、ちょっとオススメではないので、ここでは控えておきます。
国語
国語はほぼ漢字練習にあてられています。漢字練習は教科書と対応してることもあり、とりあえず、ワーク通りにやれば、学校のテストに困ることはないと思います。インプットとアウトプットがちょうどよくでています。
インプット部分の漢字をとにかく書くのところは、小学生が飽きずにかけるギリギリ(笑)。つまり、見た目で1行です。行をまたいで練習となると、途端に量が多く見えてやる気を失います。かといって、少ないと覚えられない。ギリギリです。
学校からでいる宿題もあわせて、十分に覚えられる量だと思います。
漢字については、親の丸付けがかなり左右されます。計算と違って、子供の筆跡から、書き順を間違えていないかチェックする必要があります。止めはねが出来ているか、時々は子供が書いているところをのぞき見するくらいのチェックが必要です。小学低学年でインストールを間違えると、永遠に間違え続けるから。
小学校でも、この辺は十分注意されていて、テストで、止めはねが違えば、漢字はあっていても、減点の対象になるところではないでしょうか。
Z会では漢字の書き順を問う問題はほぼありませんので、漢検の教材などの別案がオススメです。もしくは、タブレット学習です。
うちでは、小学2年生の息子に、漢検をオススメしました。2年生の漢字は漢検でいうと9級にあたります。
漢検を受けなくても、ちょうどいい量の問題と、軽々とこなしているページ構成で、無理なく、追加できる教材です。学習計画もたてやすく、キャラクターも子供受けがいいですし、カラフルで楽しいかんじにしてあるのが、市販の教材のいいところですね。
いちまるとはじめよう!わくわく漢検 9級 改訂版 [ 日本漢字能力検定協会 ]
Z会もカラーもありますが、ドリルZに関しては、単色印刷です。地味!計算の邪魔にも、漢字練習の邪魔にもなるのかもしれないけど、やはり、たまには新鮮な感じで市販の教材を混ぜるのがいいのかなと思います。量的に多くて、こなせないとなるかもしれませんが、少し、アドバイスしながら一緒に勉強してあげると、ページ数も子供ひとりでこなすよりはグングンこなせます。量的につまってきたら、一緒に勉強。ちょっとページ数をかせいで、スケジュールを守ると、勉強リズムがついていいですね。「時間ないからいいや」ってなると、これからもずっと、受験期になっても、時間ないからいいやって、ずっとなります。怖いですよね。
わくわくエブリスタディ
算数
この教材が模試対策としては、要になるところです。
学校のテストだけを思えば、ドリルZができていれば、問題ありません。こちらがひとりでスラスラ解けるようであれば、ほぼ100点を取ってくるんじゃないでしょうか?うちの子はケアレスミスが多く…残念ながら…毎回というわけにはいきません。ケアレスミスの少なくする方法は色々と試行錯誤中なので、また、まとまりましたら、こちらに書こうかな。
こちらの教材は、文章問題というわけではなく、次のステップに進むための誘導を行ってくれるドリルです。
ぱっと見は、文章問題のようですが、文章の内容としては、ひっかけもなく、問題の解き方を穴埋めで行うのがメインです。
例えば、
2人が考えている考え方をあらわしているしきをえらび、それぞれ線でむすびましょう。
男の子:ぼくは2人がつかったおり紙をそれぞれひいていけばいいと思うよ
女の子:わたしは2人がつかった分を先にたしておいて、それをさいしょにあったまい数からまとめてひくわ。
どうですか?答えは
男の子の答えは「30-9-8」
女の子の答えは「30-(9-8)」です。
こうやって、考え方をちょっと問題で増やす工夫がされています。
掛け算を始めるにあたってあった問題は、
大人なら、3*5=15だから、りすは5ってすぐわかりますよね。そこを探りながら、掛け算の仕組みを勉強していくことになります。闇雲に掛け算を暗唱して覚えているだけでは、文章問題で、なかなか応用が効きません。まず、ここから始めるのがとてもいいと思います。
だけど、こういう問題、すごく嫌がります。算数にわくわくを感じている子は大丈夫と思いますが、一人でこの問題から掛け算の仕組みを考えるとなると、「あーー面倒くさい」となるので、その場合は、さっさと掛け算表でもみせて、仕掛けをサクッと教えてあげてください。
算数って面倒って思うと、困るので。
だけど、お分かりでしょうか?
模試の問題には到底及んでいません。
通信教育の中では、チャレンジ(ベネッセ)のものは、もう一段やさしめです。そうなると、基礎は固めて、追加教材を考えなければ、偏差値をあげることはできません。
学習塾では、「ポテンシャルの高い子は基礎があれば、応用もできますよ」みたいな言い方するんですよね。バイト中もなんやねん!ポテンシャルって。って思いました。模試では試験時間が短いんです。学習の範囲が決まっているので、勝手に難しい問題を出すことはできません。それは受験問題でも同様です。どんなに難関でもその範囲はしっかり守れらていて、どのくらいひっかけか?と、めんどくさく複雑なものを論理的に解けるかということになります。
なので、ポテンシャルが高い子って言い方するんですよね…。基礎があれば、みんな解けるはずっていう問題なんです。
でも、絶対に、やったことない問題をこなす小学生はいません。いや、98%いません。
そこで、追加教材をやっていかないと、時間がかかって、ひっかけ問題にひっかかって解けないんです。
小学校低学年なんて、30分ですよ?無理でしょ。30分なんて、あっという間。
国語
長文問題など、実はZ会の問題で十分でした。国語力をひきだしてくれるいい問題が詰まっています。追加で、色々問題集をこなさなくても、これで十分だと思います!
ただ、やはり、足りないのは漢字に関する問題、言葉遊び的な、熟語のパズルのような問題。あと、ことわざなど、そういった常識問題でしょうか。
結論:統一模試対策にZ会の通信教育だけでは不十分!
さて、ここからです。では、どうしたらいいの?
実は今のところ、小学年低学年の市販のドリルでは、統一模試に匹敵するドリルはありません。
高学年で受験問題となると、そこそこ出てきますが、今のところ、出てきていません。
なので、低学年の模試の結果が偏差値50以下であっても、問題なしと思います。そこは子どもの問題ではなく、試験問題を解くのに慣れていなかった環境のせいです。コツコツしていれば、高学年のなった時に、解けているようになる。そう思います。
国語対策
私の対策としては、低学年の国語に関しては、「言葉遊び」が点数を落とす原因問題と思いますので、漢字を楽しく勉強する、本を読むということしかないと思います。
辞書引き学習法(引いた単語に付箋つけてくあれです)などで、言葉をつなげていくやり方を覚えていく…などの手探り学習をチャレンジしてみることもひとつです。
みんなが点数を取れる長文問題については、Z会のわくわくエブリスタディで十分大丈夫です。
やっぱり、熟語に関する問題ですかね…。
ここは家庭でなんとかするしかないです。コツコツ量を増やすしか…、塾でまとめて教えてくれるというようなラッキーなものはありません。
算数対策
試験1ページについては、ドリルZくらいで、十分です。対策だけを考えると、わざわざ追加でドリルを購入をして、訓練させる必要はないと思います。
やらせすぎると、子どもも飽きちゃうし、つまらないの感情が爆発してしまいますので。
ひっかけや、長文問題だけは、秋の統一テストのために、塾を夏期講習だけ受けさせるというのがいいかなと思っています。予算的にも、子どものスケジュールにゆとりを持たせるためにも、通塾で時間をとるのも難しいかなと思います。特に通信教育などで、家庭学習をしっかりしているご家庭では、オーバーワークといった感じです。
夏期講習だけなら、塾でも通塾のきっかけになればと、キャンペーン価格で提供していることが多いです。
今後、ご継続はいかがですか?って話に絶対になるんですけど、はっきりと「また冬休みにお願いします!」と言ってください。あ、また、冬休みきてくれるんだ?と思うし、はっきりした計画があるなら誘っても無駄かな?と思うので、すかさず、言ってください。きっと、勧誘はないと思います。で、冬休みに「またお願いしま~す」としれっといけば、問題ありません。
ただ、ここで、子どもの成績は塾の中で、「中の上」くらいでないとダメです。ついてこれていない子を短期でみても、どうしようもできないので、塾もどうしようもなく、通塾の子を優先して、置いてきぼりになってしまいます。子どもたちのマウンティングもなかなかのものがありますので、たまにしかこないけど、なんかできるやつってくらいがおすすめです。
塾選びって難しいですよね。そのことについてはまた、改めて書こうと思います。
ただ、低学年の統一模試対策に焦点をあてるなら、個別指導ではダメです。
統一模試対策の問題を解かせたくて、塾に行かせようと思っているのに、個別指導ではそういったひっかけ問題を用意しているところがとても少ないです。私の見た限り、大手のところではちょっと用意ができていないという感じでした。私は、中の上を狙えるちょうどいい塾がなかった場合の選択肢と考えています。