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アスペルガー次男の苦手 3

お友達、これはかなりの問題です。

なんとなく、お友達って自然とできるものじゃないの?学校で会話を交わせば、それでお友達っていってもいいんじゃないの?

そりゃ親友ではないですよ?大人のいう友達は、もっともっと深いものがあります。

でも、小1。

クラスが一緒で、例えば、席がお隣でお話した。ちょっとだけ、共通点があって、その話を挨拶を超えて、長めに話した。これはもう、家に帰って「今日お友達とお話してたらね・・・・・」っていう会話をしてもおかしくない。

でも、次男は強いこだわりがあって、その言葉の定義を勝手に決めてるところがあります。

お友達できた?ってきいても、「いないよ」が続くので、

「ちょっと待って…次男はお友達って、どうしたらお友達なの?お話したら?クラスが一緒だったら?」とききました。

「えっとね、お友達っていうのは、学校の外で遊んで、ママと相手のママが連絡がとれてるか、お互いのお家に行くようになったら、お友達かな」と答えました。

プライベートとパブリックを分けていたんです。プライベートに入り込む人を友達としていたようです。

「じゃあさ、お兄ちゃんのお友達、遊びにうちに来るでしょ?その時に弟をつれてくることあるでしょ?」

「うん」

「その弟は、うちにも遊びにくるし、ママ同士で連絡でもできるけど、お友達?」

「そう!お友達」

「そうなんだ?弟くんと学校でお話したりする?」

「しない。名前もしらん。」

ええええ

名前もしらないその子は私だったら、お兄ちゃんの友達の弟でしかないと思うんだよね…。

学校の隣の席の〇〇ちゃんより、名前もしらないけど、そのお兄ちゃんの友達の弟の方を友達ってよぶんだ?と衝撃が走りました。

友達についての定義をもっと話し合わないといけないと思いました。

ただ、小1と話し合うっていっても、どうしたらいいかわからず…。

もう、わからないので、

「次男の思う友達も友達かもしれないけど、もっとひろく友達っていってもいいんだよ?」

といいました。「クラスのお友達とか、いわない?」なんだろうな、一緒に行動するメンバーをお友達って言ってもいいと思う。そういうのもお友達。一緒に遊ぶのもお友達。クラスで一緒に授業受けてる子もお友達。

「ふーーーん」と納得いってるような、いってないような、分かったような、わかってないような…。

そんなこんなしてる間に、学校で「エンジェル活動」というものがありました。

次男が言うには、「クラスの子でくじを引いて、その引いた出席番号の子にこっそりいいことをするんだよ。でも、みつかっちゃいけないから、だれのエンジェルになったか知られちゃいけないから、みんなに同じようにいいことをすればバレないよ。」とのことでした。

なるほど、面白い活動。

ここで、重要なのには、その活動内容じゃないんです。

くじをひいた出席番号の子

このことです。

友達として認識していなかった次男は、当然、名前を覚える必要を感じていませんでした。まぁ、先生が授業中に名前を呼ぶから、なんとなくどんな名前の子がいるかは知っていました。

そして、先生が席表をくれていたので、どの席の子がどの名前かは席表をこっそりして確認していました。

でも、その席表には出席番号は書いてなかったんです。数字は覚えやすい次男。なんでも、数字は覚えやすいです。

例えば、大きいテーマパークのような駐車場ではいつも忘れやすいのでケータイで撮ってたんです。それを最近は面倒なので次男に「何番だよ」とだけ言って、帰りに何番だっけ?って聞くようになってました。もちろん、ケータイの番号なんかも覚えてます。

転校する前はクラス全員を出席番号で覚えていました。ついでに名前も覚えていたというかんじです。公園で私が知らない子にあって、こっそり次男に「あの子だれだっけ?」ときくと、「何番の〇〇〇〇さん」と番号とフルネームを教えてくれてました。

それが、転校先では机に出席番号は書いてあるけど、見えにくいんですよ。それで、なかなか覚えられなかったようです。

これが、エンジェル活動で、出席番号と名前と顔がやっと、やっと、結び付いたようで、急に覚えられるようになったようです。

ワクワクひいたくじにかいてある出席番号の数字に、なにか、ピンとくるものがあったのでしょう。

友達がひいた番号も気になったのかもしれません。

きっかけって大事ですね。次男にとって、エンジェル活動の数字がかなりいいきっかけになったようです。

名前を覚えることができて、活動から徐々に、これだけ意識してるんだから、やっぱりクラスの子はお友達といってもいいのかもしれないと思ってきたようです。

この話から、3歳児検診のことを思い出しました。

実は3歳児検診で、アスペルガーの疑いで再検診?のような対象になったんです。

それが「挨拶」でした。

知らない人とはしゃっべてはいけないと教えていたんです。防犯上。

それを忠実に守って、3歳児検診でも、知らない先生や知らない検診の担当者には一切しゃべらないを決め込みました。挨拶すらしなかったんです。ご挨拶は?と聞きましたら、「パパが知らない人とはしゃべってはいけないっていってた」と。んーーでも、ママが挨拶したら、ご挨拶はした方がいいよ?

この話をパパにしましたら、「防犯上、いいじゃん。雰囲気であいさつするしないとか、なんなん?」とか言ってきたので、軽く口論になりかけました。えっと、えっと、そうか、そうか、この人もアスペルガーなんだな…と口をつむぎました。

後日、そんなことで、小児科の診察に行くことになり、パパに行ってもらったら、小児科の先生が「次男くんとパパはそっくりだよね?次男くんのことでわからないことがあったら、パパにきいてみたらいいよ」と。はっきりとはいわないけど、パパも次男と同じ症状だったんです。最初から、挨拶のところから、教育のズレがあったんですよ。

この後もずっとずっと、これからもズレは続いていきます。

挨拶からすりあわせなくちゃいけない、やっと、友達とはってところまできました。

この先はなんでしょうね。相手の気持ち?そこはもう、先の先、ずっと先ですね。ステップ1が知りたいけど、それは様子をみて、また、書きます。

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