月1回は避難訓練をしています。きっと、各保育園や幼稚園、どこでも避難訓練は頻繁におこなれていると思います。うちは引っ越しが多く、息子3人の保育園や幼稚園は計5園にもなりますが、どこの保育園でも幼稚園でも月1回の避難訓練が行われていました。
引き渡し訓練に関しては、保育園で行われていたかどうかわかりません。というのも、通った2つの保育園は職場内保育園だったために、引き渡し訓練の概念がちょっと違っていたんだと思います。
子どもの思い
子どもの思いってそんな大げさなものではありません。
ただ、子供たちから、火事にあったら…事故にあったら…災害にあったら…ママが病気になったら…の質問が幾度となくきます。一人は時々でも、3人がそれぞれ、この質問を投げかけてくると、少しづつ私の中に溜まって、少しづつ質問がズシリとくる感じがしてきます。
昨日の夜、3歳の息子は、火事になったら…の話を寝る前にしていました。夜の暗闇にふと怖くなったのでしょう。
でも、内容は
ママ 「ママはしっぽないけど、すぐ逃げるね」
3歳息子「うん、でも、しっぽはもえやちゅいよ(燃えやすいよ)」
ママ 「うん、でも、ママは尻尾生えてないの」
私にとって、しっぽは何なんだろう?と思いました
後ろにいる子供たちのことかな?
長いスカートの裾かな?
本当は私たぬきだったのかな?
長男は心配症でよく、こういった質問をしてきます。社宅なので、大きい声でさけんだら誰かきてくれるよと言っても、「その大声を出すのは、僕が一番お兄ちゃんだから、僕の役目なんだね…」と嫌そうな声を出します。
その一つ一つが、少しづつ溜まって、ちょっぴり不安になったりします。
長男が年長さんの時にこんなことがありました。
「119番も忘れて、近所の大人に助けてもらうっていうのも(社宅なのでだれかいるでしょ?と)忘れたらどうしよう」と聞くので、
どこで聞いたんでしょうね?人生諦めたらとかいうフレーズ。
怒鳴ったら「ママが諦めるって言ったでしょ?そういうことでしょ?」とキレてきました。
「は?諦めて自殺なんか絶対しない!受け入れるって言ったの!」もう、よくわかんなくなってきました。
「どうして大声でいうの?」
「真剣さを伝えるためよ。いたずらじゃない、どうしても助けてほしいって気持ちをだすの。」
勇気をだすのは、長男の自分なのかと思ったでしょうね、きっと。
子どもは幼稚園や学校で習った「おかしもち」はしっかり覚えています
避難訓練で度々でてくる「おはしも」「おはしもな」「おかしも」「おかしもち」は子どもなりに、しっかり覚えているものです。
か=かけない(は=はしらない)
し=しゃべらない
も=もどらない
ち=近づかない(な=泣かない)
ただ、それは学校や幼稚園など集団での避難にとても役立つ内容であって、実際の災害時に学校にいるのかな?と考えてみました。
学校以外での災害にあったとき(電車がとまったときの体験がためになりますぎる!)
実は、ありがたいつぶやきがったのでご紹介したいです。
本日 娘は別校での受講(志望校別特訓)の日だった。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
その帰り、電車が停まっていたらしく……
塾友たちと「この状況をどう乗り切るか」という話し合いが繰り広げられたそうだ。
その話の内容が興味深くて、一部始終を聞かせて貰った。
結果を先に話してしまえば、
その中の一人が母親に連絡をして、
その母親が車(ワンボックス)で迎えに来て、子供たちを順番に家まで送ってくれたので、我が子も無事に帰って来られた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
(あとでお礼の手紙と菓子折りを渡そう!)
その連絡に関しても、キッズケータイは未登録の電話番号に発信するには暗証番号を入力しなくてはならず、その暗証番号を保護者は子供に
(セキュリティの為に)教えていないから、スマホを持っている子しか自由に発信が出来なかったとの事。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
母親が迎えに来てくれた子はケータイ自体を持っていなかったけれど、母親の電話番号を覚えていたから掛けられた。
娘は家族の番号を覚えているけれど、
その場に居た数人はケータイに頼ってるから、
自分の親の電話番号を知らないと答えたそうだ。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
更に驚いた事に、
娘も含め、その場に居た子供たちから「公衆電話」という存在が完全に忘れ去られていたらしい。
昼食をどうするか、という事でも意見(行動)が分かれた。
普段からSuicaで買い物をしている子は、コンビニで軽食を買ったけれど、
娘はSuicaで買い物をした事もないし、非常用として渡してあるお金に手を付けて良いか解らず、食べずに我慢していた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
だから娘に「それは非常事態だよ」と伝え、そういう時はSuicaでの買い物も、渡してあるお金も使って良いと説いた。
しかし、手元にあるお金でどうにかしなくてはならないという
危機感を持つ事は大切だと改めて伝えた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
短時間で解決するならその場の空腹だけ凌げば良いけれど、
長時間になりそうなら「居場所」を確保する事も考えて欲しい。
あと、コンビニでオニギリと飲み物を買うお金があれば、ファーストフードやファミレスに入れるよ!と伝えたら、娘は驚いていた。
一人の子が「ファミレスに入ろう」と提案したらしいのだが、
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
「子供だけでファミレスに入っちゃいけない」「お金が足りるか不安」等の意見が出て、結局コンビニ前で立ち話をして過ごしたそうだ。
「食料」と「トイレ」の確保を頭に入れて、コンビニ前で過ごす事にしたらしい。
(そこは良い考えだね!)
だけど、日が落ちれば気温も下がるし、座れるだけで落ち着ける。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
なので、屋内で過ごせる状況を作る事は重要。
つまり、非常事態の時は「食料」と「居場所」の確保が基本だという事を伝えた。
それと、娘には非常用のお金として、
500円玉1枚、100円玉3枚、50円玉2枚、10円玉10枚を渡してある。
娘は「小銭しかなくて恥ずかしかった」と言ったので、
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
災害時はお札は使えない。両替(崩す事)が出来なければ公衆電話も使えない。
自動販売機が釣り銭切れを起こしても小銭なら買える。貴重品や荷物をロッカーに預けて身軽に動く事も出来る。Suicaは停電したら使えない。小銭は水害にも強い。等々、
小銭は災害時に価値が損なわれない事も含め、メリットを細かく伝えた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
「タクシーを使おうかって話も出たけど、人が沢山並んでいたし、お金が足りるか心配で使えなかった」と言っていたので、
タクシーが出払っていて乗れなかったら仕方ないけれど、タクシーは降車時にお金を払うから、その時に
お金を払える人が居れば大丈夫。つまり、保護者にタクシーを使う事を相談してOKが出たら、タクシーでその人の元へ向かって合流して支払いをして貰えば良いし、勿論その時はママに頼ってくれてOKだからね!と伝えた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
そして、私の勤務先の電話番号を登録しておくのを忘れている事に気付き、登録して、
仕事中はスマホが手元にないから、非常事態の際は職場に電話してね!と伝えた。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
これに関しては、もっと早く伝えておくべきだったと反省した。
(迎えに行ってあげたかったよ……)
あと、今日の場合は「塾に戻る」という選択肢があった事も伝えた。
どうやって家に帰るか、よりも「安全」が最優先。
塾に戻って状況を伝えて自習室に居させて貰う事も出来ただろうし、塾ならば先生たちも居るから安心だし、保護者とも連絡が取れたんじゃない?と言ったら、
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
「言われてみればそうだ!」と納得していた。
今日の電車が停まった一件で、
親も子もそれぞれ色々と考えさせられた。
良い教訓となった。
これまた、まとまりのない長文となりましたが、
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 10, 2021
↑我が子の経験が誰かの役に立てればと思って書き綴ってみました。
親子ともに防災意識をアップデート出来た気がする……
娘にとっては良い経験だった。
大きな地震もあったばかりだし、もっと掘り下げて考えて準備しようと改めて思ったのでした。
「公衆電話が見つからない」とのご意見も頂いたので、NTTの公衆電話検索のページを貼っておきますね。
— ズル賢い母ちゃん (@mama_work_hard) October 11, 2021
キッズ向けの公衆電話の使い方のページもあります。
【NTT 東日本】https://t.co/rTcZWXu1Eo
【NTT西日本】https://t.co/MhtiCFvPlW
【キッズ向け 公衆電話の使い方】https://t.co/K1YtP0KJAw
ケータイとお金の話
食料と避難場所を確保するって大事だなって、このツイッターで本当に思いました。
災害って、色んな時があって、電車が動かなくて、帰宅できないって「帰宅難民」も災害の一つで立派な緊急時だと思います。
ここでは、地震でもなく、津波でもなく、停電でもないので、ケータイやお金、マクドなどの避難も出てきました。
東日本大震災の時、ケータイ使えなかったですよね…。電波が混みあってて、かかりにくい状況が続いていました。実はツイッターだけは使えていて(日本に地震が起きたのを知って、サーバの確保をしてくれたそうです)、ツイートから安否を確認できました。
みんなが一斉に電話するような時、ケータイは使えないと思った方がいいです。お祭りなどの人が集まる時も、ケータイは使えなくなる時があります。でも、1日すれば、かなり緩和されて、ケータイは使えるようになります。電池さえ、もっていれば…。
でも、子どもが一人で緊急時に一夜を過ごすとなると、トラウマになりそうな怖い夜ですよね。
この場合、「おかしもち」にでてくる戻らないは、ちょっと忘れて、塾など知っている大人がいるところに戻るべきかなと思います。それも、時と場合によりますね…津波などの場合に戻るとどうなるか…。
そして、お金の扱いって重要ですね。
子どもが一人で塾などに行くようになったら、子どもが自らレジで買い物をするくらいは練習すべきかなと思います。
このツイートの方のように、小銭を持たせるって重要だなと思いました。
公衆電話、自販機での買い物、停電時のカード利用不可、を考えると必須ですね。
番外編 車に閉じ込められたら!
去年の9月に高松市で、女児2名が車内に置き去りにされ、死亡する事件がありました。週に2回ほど、夜、車内に閉じ込めたまま、お母さんは飲みに歩いていたと報道されました。その日は昼間で放置して、炎天下の中、熱中症になってしまったとのこと…。
報道で、車を写真でみました。
「あ、うちと同じ車…」
最初は飲みに歩いていたことは報道されていなかったので、ちょっと買い物にでて、熱中症になったのかと思いました。15分だけでも、相当の暑さになるので、そうかもしれないと。
BMWに標準装備の仕様ですが、カギを外して外にでると、すべてがオフになります。
エアコンも止まる、窓も開けられない状況になります。もちろん、ドアも開きません。
盗難防止にはとてもいい仕様だと思いますが、エアコンつけとけばいいかという気軽考えは全く通用しません。カギを持って出ると、完全にオフしてしまうからです。
鍵はいつも、カバンの中、カギをさすところはもちろんないので、車外にでれば勝手にカギを持ってでたことになります。すると、エアコンはオフ、すべての機能が停止します。カギを置いて、エンジンをかけた状態で車外にでれば、エアコンはついているかなと思います。
この車内にとりのこされた女児は窓もドアも開けられない状態だったと思います。しかも、デーラーの強い押しで、ほとんどのBMWは後部座席が見えにくスモークっぽいガラスになっていることが多いです。外から女児がみえることはなかったでしょう。フロントからも、運転席と助手席の座り心地優先のためにシートが大きめの作りになっていて、後部座席のチャイルドシートも見えにくい状況です。かなり、防音もあり、中から話す言葉も聞こえにくかったと思います。
これ、大事です!
大事なことなので、もう一度言いますね。クラクションならして!周囲の大人が気が付きます。
どんな車でも、クラクションならす!これがいいと思います。
子どもはチャイルドシートのシートベルトくらい頑張れば、抜け出せます。しっかり止めていても、バックルを外し方は勝手に覚えているし、シートベルトをゆっくり引けば、伸びるってことも、体験から知っています。子どもは体が柔らかいし、バックルが外せなくても、頑張れば、無理やりすれば、チャイルドシートから抜け出せます。
子どもの色んな危険、シリーズ化して書き溜めていこうかな…。不安がひとつひとつ解消され、安心安全な暮らしができますように。